nakayoshi-awaji

御食国・淡路島の旬を味わい尽くす

多重債務を一本化する4つの現実的アプローチと街金ローンの活用法
おまとめ・借換

多重債務を一本化する4つの現実的アプローチと街金ローンの活用法

札幌で飲食店や小売店を営んでいると、売上の波と支払い日のずれが、そのまま借入の増加につながることがある。仕入れ代金、家賃、カード決済の引き落とし、設備のリース料。そこにクレジットカードのリボ払いや消費者金融の返済が重なると、毎月いくら出ていくのかを正確に把握するだけでも一苦労だ。…

複数の借入先を抱えている人ほど、返済日ごとに資金を移し替える作業に追われる。ひとつの返済を終えても、数日後には別の請求が来る。返済額を忘れないようにすることばかり考えて、本来向き合うべき店の売上や仕入れに集中できなくなる。多重債務の厄介さは、利息の負担だけではない。資金繰りの全体像が見えなくなることにある。

多重債務 一本化 街金おまとめローンという方法を調べる人は、すでに大手や銀行の審査を検討したあとかもしれない。ただし、おまとめローンは借金を消す制度ではない。返済先を整理し、条件によっては毎月の負担を抑えるための借り換えだ。金利や返済期間によっては、月々の支払いが下がっても最終的な返済総額が増える。

だからこそ、申し込めるかどうかだけでなく、一本化したあとに本当に返済が続くかまで見なければならない。ここでは、銀行、大手消費者金融、中小消費者金融、法的整理という4つの現実的な選択肢を、総量規制や収入証明、返済計算の面から整理していく。

多重債務を解消する4つの現実的な選択肢と法的枠組み

借入を一本化する方法は、実際には次の4つに分けて考えると整理しやすい。

1. 銀行のおまとめローンを利用する

2. 大手消費者金融のおまとめローンを利用する

3. 中小消費者金融、いわゆる街金のおまとめローンを利用する

4. 任意整理、個人再生、自己破産などの法的整理を検討する

金利の低さだけを見れば、銀行が有力になりやすい。一方で、他社借入の件数や返済履歴、個人事業の収入の見え方によっては審査のハードルが上がる。大手消費者金融は申込みのしやすさや手続きの速さに強みがあるが、審査は一定の基準に沿って進む。中小消費者金融は個別事情を確認する余地がある一方、金利や契約条件を細かく確認しなければならない。

法的整理は、単なる借り換えとは性質が違う。借入先を一つにまとめるのではなく、債務の減額や免除を含めて生活・事業を立て直す手続きだ。信用情報への影響や、事業用資産、保証人、リース契約への影響も関係するため、貸金業者への申込みと同じ感覚で決めるものではない。

銀行のおまとめローン

銀行のおまとめローンは、返済総額を抑えたい人が最初に検討しやすい選択肢だ。消費者金融より低い金利が提示されることがあり、同じ元本を長期間返す場合ほど利息差が効いてくる。

ただし、銀行は「借り換え後に返済を続けられるか」を厳しく見る。年収だけでなく、勤続年数、収入の安定性、他社借入の件数、過去の延滞、既存のローン状況などが確認される。個人事業主の場合は、申告所得が審査上の収入として見られることが多い。売上が大きくても、経費を差し引いた所得が少なければ、借入希望額とのバランスが取れないことがある。

飲食店の経営では、繁忙期の売上だけを見れば余裕があるように見えても、閑散期の売上、仕入れの支払日、納税、家賃、設備費まで含めると手元資金が薄いこともある。銀行の審査では、申込み時に説明した収入と、確定申告書などの書類の内容が一致しているかが重要になる。

銀行に申し込むなら、次の情報を先に整理しておきたい。

  • 借入先ごとの残高と適用金利
  • 毎月の返済額と返済日
  • 直近の返済状況
  • 事業収入と申告所得の推移
  • 一本化後に毎月いくらなら無理なく返せるか

「金利が低いから、とりあえず銀行」という考え方ではなく、書類で返済能力を説明できる状態かどうかを見ておく。審査に落ちた場合も、それだけで返済不能と決まるわけではない。しかし、短期間に複数の申込みを重ねると、申込みの事実が信用情報に記録されるため、やみくもな申込みは避けたほうがいい。

大手消費者金融のおまとめローン

大手消費者金融のおまとめローンは、銀行より手続きが分かりやすく、申込みから審査までの流れも比較的整っている。通常のカードローンではなく、複数の借入を返済する目的に限定された商品であれば、総量規制との関係も通常の追加借入とは異なる。

ただし、大手のおまとめローンでも誰でも利用できるわけではない。対象となる借入の範囲、借り換え後の返済条件、追加借入の可否、借入先への返済方法などは商品ごとに違う。消費者金融からの借入は対象でも、銀行カードローンやクレジットカードのショッピング利用分、リボ払いが同じように扱われるとは限らない。

審査では、現在の借入件数だけでなく、これまで返済を続けてきたかどうかも見られる。延滞が続いている場合、借り換えによって返済負担が下がる見込みがあっても、審査に通るとは限らない。大手だから安心、中小だから危険という単純な分け方ではなく、登録を受けた正規業者か、契約条件が明確かを確認することが先だ。

中小消費者金融、街金のおまとめローン

中小消費者金融は、地域に根ざした営業を行っている業者や、申込者の事情を個別に確認する業者を指して語られることが多い。札幌で街金を探す場合も、広告の印象だけで判断してはいけない。貸金業登録の有無、会社情報、契約書面、金利表示、返済方法を確認する必要がある。

中小の業者では、申込み内容を担当者が聞き取り、現在の収入と返済状況を個別に確認することがある。大手の自動審査で機械的に判断されやすい事情でも、現在は収入が安定している、過去の延滞が解消されている、借り換え後の返済計画を説明できる、といった点を見てもらえる可能性がある。

ただし、「独自審査」は審査が甘いという意味ではない。返済能力の確認が省かれるわけでも、延滞や債務超過が問題にならなくなるわけでもない。むしろ、借入の理由や家計の状況、返済に充てられる金額を細かく聞かれることがある。

また、街金のおまとめローンを使う場合は、契約後に追加で借りない仕組みになっているかも確認したい。追加融資が可能な商品では、一本化した直後にまた借りてしまい、借入先が増えることがある。返済先を整理する目的なら、資金を自由に使えるカード型の商品より、借り換え先への返済に限定される商品のほうが管理しやすい場合がある。

街金は「審査が簡単な最後の窓口」ではない。現在の事情を説明し、返済を続けられる条件を探すための選択肢だ。

法的整理という選択肢

任意整理は、弁護士や司法書士が貸金業者と交渉し、将来利息のカットや返済期間の調整を目指す手続きだ。個人再生は、裁判所を通じて債務を圧縮し、計画に沿って返済する制度。自己破産は、一定の財産を処分することなどを前提に、支払いきれない債務の免責を目指す手続きになる。

どの手続きが適しているかは、借入額、収入、資産、保証人の有無、事業を続けるかどうかによって変わる。自営業者の場合、店舗の設備、賃貸借契約、仕入先への支払い、従業員への給与、リース契約などが絡むため、消費者金融だけを見て判断するのは危険だ。

法的整理を行うと、信用情報に事故情報が登録され、一定期間、新たな借入やクレジットカードの利用などに影響が出る。ただし、登録期間や影響の範囲は手続きの種類や信用情報機関によって異なる。「必ず何年使えない」と一律に決めつけるのではなく、専門家に確認するべきだ。

おまとめローンの審査に通ることだけを目標にしてはいけない。一本化しても毎月の返済が収入を上回るなら、借り換えは問題の先送りになりうる。その場合は、早い段階で弁護士や司法書士に相談するほうが、選べる手続きが残りやすい。

総量規制の例外貸付:街金おまとめローンが選ばれる理由

総量規制はいつから始まったのか

貸金業法の総量規制は、貸金業者からの借入について、原則として年収の3分の1を超える新たな貸付を制限する仕組みだ。たとえば年収600万円であれば、貸金業者からの借入について、原則として200万円がひとつの基準になる。

ここで時期を正確に押さえておきたい。総量規制は多重債務問題への対応を含む貸金業法の改正で定められたが、改正法が成立したのは2006年で、規制が段階的に導入されたあと、完全施行されたのは2010年だ。したがって、「2006年に導入された」とだけ説明すると、成立時期と実際の施行時期を混同することになる。

総量規制の対象になるのは、貸金業者からの借入だ。銀行のカードローンなどは貸金業法上の総量規制の直接の対象ではないが、銀行が独自に融資上限や審査基準を設けていることはある。また、クレジットカードのショッピング利用とキャッシング利用では適用される法律が異なる。自分の借入をすべて同じ枠で計算しないことが大切だ。

年収の3分の1を超えている場合でも、すべての新規借入が一律に不可能になるわけではない。借り換えや緊急時の貸付など、法律上の例外や除外に当たるものがあるためだ。ただし、例外に当たるかどうかは商品名ではなく、貸付の内容と条件で判断される。

おまとめローンが例外になる条件

複数の借入を一本化する貸付は、一定の条件を満たす場合、「顧客に一方的に有利となる借り換え」などとして総量規制の例外に扱われることがある。ここでいう「有利」は、借入先が減るという形式だけを指すものではない。

一般に確認される主なポイントは、次のようなものだ。

  • 借り換え後の金利が、借り換え前より高くならないこと
  • 借り換え後の1か月あたりの負担が、過大にならないこと
  • 借り換えの対象となる債務を返済するために使われること
  • 追加の借入を前提にした商品ではないこと
  • 借り換え後に、借入残高が不必要に増えないこと
  • 契約後の返済期間や返済総額が明確であること

すべての一本化が自動的に例外貸付になるわけではない。借り換え前より金利が上がる、返済総額が大幅に増える、借り換えを名目に自由な追加融資を行うといった内容なら、顧客に一方的に有利な借り換えとは評価されにくい。

同じ「おまとめローン」という名称でも、対象となる借入、金利、返済回数、資金の使い道が違えば扱いも変わる。申込み前には、商品説明の「総量規制の例外」に関する記載だけでなく、借り換え後の契約条件まで読む必要がある。

街金を選ぶ前に確認すること

大手や銀行の審査に通らなかった人が中小消費者金融を検討すること自体は、直ちに間違いではない。ただし、焦っていると、正規業者かどうかを確認する手順を飛ばしやすい。

札幌の街金を探す場合も、次の情報を確認してから申込みに進む。

  • 貸金業登録番号が表示されているか
  • 会社の所在地や連絡先が確認できるか
  • 金利が実質年率で明示されているか
  • 担保や保証人、手数料の説明があるか
  • 契約前に返済回数と返済総額を提示するか
  • 借入前に保証料や登録料などの支払いを要求しないか
  • 個人名義の口座への振込みや、現金の手渡しを強く求めないか

「審査なし」「誰でも即日融資」「信用情報に問題があっても必ず通る」といった表現は、正規業者を見分ける材料にならない。むしろ、返済能力を確認せずに貸すことをうたう業者には近づかないほうがいい。正規の貸金業者は、申込者の返済能力や借入状況を確認する。

審査通過を左右する収入証明と利息制限法の基礎知識

収入証明書は準備してから申し込む

貸金業者からの借入では、一定の条件に該当すると収入証明書の提出が必要になる。1社からの借入が50万円を超える場合、または複数の貸金業者からの借入を合算して100万円を超える場合は、収入証明書の確認が必要になる。

多重債務の一本化では、借り換え額が大きくなりやすい。したがって、収入証明を後回しにすると、審査が止まったり、追加書類の提出で時間がかかったりする。

給与所得者なら、源泉徴収票や給与明細などが使われる。個人事業主や飲食店の経営者なら、確定申告書の控え、所得の内容が分かる決算書類などを求められることがある。必要書類は業者や申込者の状況によって変わるため、申込み前に確認しておく。

特に注意したいのは、売上と所得を混同しないことだ。店舗の売上が高くても、仕入れ、人件費、家賃、光熱費、決済手数料などを差し引いたあとの所得が少なければ、返済能力は別の評価になる。申告書に記載した数字と、申込みフォームに入力する年収がずれていると、説明を求められる可能性がある。

虚偽申告は「即ブラック」ではないが、やってはいけない

審査に通りたいからといって、他社借入を少なく申告したり、収入を多く見せたりするのは避けるべきだ。信用情報の照会や収入証明書との照合で分かる可能性が高く、分からなくても契約後の問題につながる。

ただし、虚偽申告をしたからといって、必ず直ちに信用情報へ事故情報が登録されるわけではない。また、記入ミスや認識違いまで常に法令違反になるわけではない。事故情報の登録は、延滞、債務整理、保証履行など、信用情報機関が定める登録事由によって行われる。

だからといって、虚偽申告が軽いという意味ではない。故意に事実と違う内容を申告すれば、審査に落ちるだけでなく、契約の取消しや融資後の一括返済請求など、契約上の問題になる可能性がある。刑事上の問題になるかどうかは、内容や行為によって異なり、すべてを一括して法令違反と断定できるものではない。

申込みでは、分からない数字を推測で埋めないことだ。借入残高が不明なら、各社の会員ページや利用明細で確認する。年収の扱いが分からないなら、給与収入なのか事業所得なのかを業者に尋ねる。正確に申告する姿勢そのものが、返済計画を作る土台になる。

利息制限法の上限金利

街金でも、金利を自由に設定できるわけではない。利息制限法による上限は、借入元本に応じて次のとおりだ。

借入元本上限金利
10万円未満年20%
10万円以上100万円未満年18%
100万円以上年15%

これは上限であって、実際の契約金利が必ずこの水準になるという意味ではない。一本化する借入額が100万円以上なら、利息制限法上の上限は年15%になる。借り換え後の元本がどの金額として扱われるか、複数の契約に分かれるのかなどは契約内容を確認する必要がある。

金利を見るときは、月利ではなく実質年率で比較する。事務手数料、保証料、振込手数料などが別にかかる場合は、金利だけを比べても実際の負担を判断できない。契約前に、元本以外に必要な費用があるかを確認したい。

年15%と年18%の差は、少額の短期借入では小さく見えるかもしれない。しかし、返済期間が長くなれば、毎月の利息に差が積み上がる。一本化で月々の返済額を下げるときほど、金利と回数を一緒に見る必要がある。

審査に出す情報を整える

街金の審査で重視されるのは、きれいな経歴だけではない。現在の借入状況と、これからの返済が現実的かどうかだ。

準備する資料は、次のようにまとめておくと話が早い。

  • 本人確認書類
  • 源泉徴収票、給与明細、確定申告書などの収入証明
  • 各社の残高や返済額が分かる利用明細
  • 家賃、仕入れ、人件費など毎月の固定支出
  • 延滞がある場合の金額と、解消の見込み
  • 一本化後に返済へ回せる金額

個人事業主の場合、毎月の売上だけでなく、入金の時期も説明できるようにしておきたい。売上が月末に集中するのか、決済サービスからの入金に時間がかかるのかで、返済日の選び方が変わる。返済額が払えるかどうかは、月の利益だけでなく、手元資金が最も少なくなる時期に判断しなければならない。

一本化の落とし穴:返済総額が増えるリスクと正しいシミュレーション

月々の返済額が下がっても、得とは限らない

おまとめローンの効果は、返済先と返済日を減らせることにある。毎月の資金移動が簡単になり、返済漏れを防ぎやすくなる。金利が下がれば、返済総額を抑えられる可能性もある。

しかし、毎月の返済額を下げるために返済期間を延ばすと、利息を支払う期間も長くなる。元本は減っていないため、月々の余裕がそのまま利益になるわけではない。

数字で見ると分かりやすい。元本200万円を、年15%の固定金利、毎月一定額で返済すると仮定する。手数料や追加借入は考えない単純な試算だ。

毎月の返済額完済までの目安返済総額の目安
約6万9,000円36回前後約249万円
5万円56回前後約280万円
3万円145回前後約435万円

これは、元金均等や残高スライド方式など、実際の商品設計によって変わる。端数処理や最終回の支払額もあるため、契約書の返済予定表が優先される。それでも、月3万円なら5年や6年で完済できるという単純な説明が正しくないことは分かる。

年15%で200万円を借りると、初月の利息だけで約2万5,000円になる。毎月3万円しか返さなければ、最初に元本へ回るのは約5,000円にすぎない。返済が進むにつれて利息は減るが、3年で終わる計算にはならない。年18%なら初月の利息はさらに大きくなる。

一本化で見るべきなのは、今月いくら下がるかだけではない。返済が何回続き、最後にいくら払うのかまで確認して初めて、借り換えの判断になる。

一本化前の条件と同じ前提で比べる

正しいシミュレーションでは、一本化前と一本化後を同じ条件で比べる必要がある。現在の借入先ごとに、次の項目を表にしてみる。

  • 残高
  • 適用金利
  • 毎月の返済額
  • 残りの返済回数
  • 次回の返済日
  • 繰り上げ返済の方法
  • 完済時に必要な金額

そのうえで、一本化後の金利、返済回数、毎月の返済額、手数料を並べる。現在の借入をそのまま返した場合の総額がすぐに出せないなら、各社に問い合わせて残高と完済予定を確認する。感覚で「一つになれば安い」と考えてはいけない。

クレジットカードのリボ払いが含まれる場合は、契約上の残高だけでなく、今後の利用を止めることも計算に入れる。リボ払いを一本化したあと、新たな買い物を同じカードで続ければ、借金は二重に増える。カードの利用停止や限度額の見直しまで行って、初めて整理が機能する。

返済期間は長ければ安心、ではない

返済期間を長くすると、毎月の負担は下がる。売上が月によって大きく変わる個人事業主にとって、最低限の返済額を抑えることが必要な場合もある。ただし、長期契約には、経営が安定しないまま返済だけが残るリスクがある。

契約期間を決めるときは、平均的な月ではなく、売上が落ちる月でも払えるかを考える。反対に、繁忙期に余裕が出たら繰り上げ返済できるのか、手数料はかかるのか、最低返済額を超えて入金できるのかも確認する。

繰り上げ返済が可能でも、手元資金をすべて返済に回すのは危険だ。飲食店なら、食材の仕入れ、給与、家賃、税金、修理費が先に必要になる。返済を急ぎすぎて営業資金がなくなれば、またカードや別の借入に頼ることになる。一本化後は、返済と運転資金の両方を残す設計が必要だ。

追加融資で元の状態に戻らない

一本化後に最も避けたいのは、完済したカードや消費者金融から再び借りることだ。返済先を減らしても、利用可能枠が残っていると、資金が足りないときに使いたくなる。

契約後は、少なくとも次のような管理を行いたい。

  • 完済した借入先のカードを解約または利用停止する
  • クレジットカードのキャッシング枠を確認する
  • 仕入れの支払い方法を整理する
  • 家賃や税金など、毎月必ず出る支出を別に確保する
  • 売上が多い月に使い切らず、閑散期の返済資金を残す

一本化は、借入先を減らす手続きであって、資金繰りの赤字を埋める仕組みではない。毎月の収入より支出が多いままなら、借り換えから数か月後に同じ問題が起きる。返済額が下がった分をそのまま新たな支出に回さず、まず赤字の原因を止める必要がある。

大手で審査落ちした際の次の一手:中小消費者金融の独自審査

大手と街金の審査は同じではない

大手消費者金融では、申込情報、信用情報、収入などをもとに、一定の基準でスコアリング審査が行われる。審査が速い反面、申込者の事情を細かく説明する前に、基準に合わず否決されることもある。

中小消費者金融では、担当者による電話確認や面談を通じて、申込者の事情を確認する場合がある。たとえば、以前に一時的な延滞があったが現在は解消している、事業収入が月ごとに変動するものの年間では継続している、借入の目的が追加消費ではなく返済先の整理である、といった事情だ。

ただし、個別に話を聞いてもらえる可能性があることと、審査に通りやすいことは同じではない。現在も延滞が続いている、収入証明を出せない、返済に回せる金額がほとんどない、といった場合は、街金でも難しい。審査落ちを「もっと探せば必ず貸してくれる業者がある」という意味に受け取るのは危険だ。

大手で落ちたあとに申し込むなら、まず否決の原因を推測する。借入件数が多いのか、収入と希望額のバランスが悪いのか、過去の延滞が影響しているのか。原因を確認せずに申込み先だけ増やしても、状況は改善しない。

申込み前に説明を組み立てる

担当者に説明する内容は、感情ではなく数字に落とす。次の順番で整理すると、話がぶれにくい。

1. 現在の借入先と残高をすべて伝える

2. 毎月の返済額と返済日を示す

3. 収入の入り方と、月ごとの変動を説明する

4. 一本化後に希望する返済額を示す

5. その金額をどの収入から払うのか説明する

6. 追加借入をせず、返済先を整理したい目的を明確にする

「何とかしてください」だけでは、返済計画にならない。反対に、売上が落ちた時期、設備投資が重なった理由、現在はどの支出を削っているかまで説明できれば、審査担当者が判断しやすくなる。

飲食店の場合、繁忙期と閑散期の差が大きいことがある。月の売上だけでなく、仕入れ代金や決済サービスからの入金時期を説明することで、返済日に資金が残るかを検討しやすくなる。帳簿や通帳の動きを確認し、返済日を変えたほうがよいなら、その希望も申込み前に伝えたい。

面談で聞かれやすい内容

中小の業者では、次のような項目を確認されることがある。

  • 借入件数と合計残高
  • 借入先ごとの毎月の返済額
  • 直近の返済状況と延滞の有無
  • 現在の収入と収入の継続性
  • 家賃、仕入れ、人件費などの固定支出
  • 多重債務になった経緯
  • 一本化後の返済額と返済期間
  • 借り換え対象以外に残る債務

ここで話をよく見せようとして、借入件数を隠したり、売上を所得として申告したりすると、かえって不自然になる。分からないことは分からないと伝え、後から書類で確認するほうがいい。

大手で審査に落ちたこと自体を隠す必要はない。審査落ちの理由まで分からないなら、そのまま分からないと伝えればよい。重要なのは、現在の返済状況と、今回の借り換えで何を整理したいのかを正確に説明することだ。

契約前に書面で確認する5項目

契約前に確認するのは、金利、毎月の返済額、返済回数、返済総額、繰り上げ返済の条件。この5つを、口頭ではなく書面で残す。

確認項目は次のとおりだ。

  • 適用金利と実質年率
  • 毎月の返済額と返済日
  • 返済回数、完済予定日
  • 利息と手数料を含む返済総額
  • 繰り上げ返済や一括返済の方法、手数料

元金均等返済なのか、元利均等返済なのか、残高に応じて返済額が変わる方式なのかによって、毎月の支払額と利息の出方は変わる。返済回数が長い場合は、月額だけで判断せず、完済までの期間を見る。

借り換え対象の借入先へ、業者が直接返済するのか、自分の口座に入金されたあと自分で返済するのかも確認したい。自分で返済する方式なら、借り換え資金を別の用途に使わない管理が必要になる。完済証明書の提出を求められることもあるため、返済後の書類は保管しておく。

また、契約前に保証料や手数料を請求される場合は、費用の名目と根拠を確認する。融資の前に高額な費用を振り込ませる業者や、個人名義の口座への送金を求める業者には注意が必要だ。急いでいるときほど、契約書面を読む時間を削ってはいけない。

数字を並べるところから始める

多重債務の整理で、最初から最適な借り換え先を当てる必要はない。まずは自分の借入状況を一枚にまとめる。

確認する項目書き出す内容
借入先銀行、消費者金融、カード会社など
残高現在いくら残っているか
金利実質年率
毎月の返済額最低返済額だけでなく実際の支払額
返済日何日に引き落とされるか
延滞状況未払い、遅れ、解消済みか
契約条件繰り上げ返済や完済の方法

次に、年収の3分の1と借入残高を比べる。ただし、ここで機械的に「超えているから何もできない」と判断しない。総量規制の対象かどうか、借り換えが例外貸付の条件を満たすか、そもそも返済額を下げても完済できるかを分けて考える。

銀行のおまとめローン、大手消費者金融、中小消費者金融の順に検討する方法はある。ただし、申込みは一度に何社も行わず、条件を比較してから進めたい。どこにも通らない、または通っても返済が続かないと分かった場合は、街金を何社も回るより、債務整理の相談へ切り替えるほうがよいこともある。

札幌で街金を探す場合も、地元らしさや即日対応という言葉だけで選ばない。登録を受けた正規業者であること、金利と返済総額が明示されていること、借り換え後の条件が本当に現在より有利になることを確認する。即日で手続きが進んでも、返済計画が合っていなければ問題の解決にはならない。

飲食店でいえば、仕入れの量を増やす前に、原価率と入金のタイミングを確認するのと同じだ。売上があるから返せる、限度額が残っているから使える、という判断では資金繰りは安定しない。返済に回せる金額を、売上の多い月ではなく、最も苦しい月を基準に考える。

一本化は、うまく使えば返済管理を簡単にし、延滞を防ぎ、条件次第では利息負担を軽くできる。一方で、返済期間を延ばすだけなら、借金の見え方を変えただけで終わる。街金のおまとめローンを選ぶときに見るべきなのは、審査に通るかどうかだけではない。その契約で、最後まで返せるかどうかだ。

今日やることは、借入先、残高、金利、返済額を書き出すこと。そこから先は、銀行に申し込むのか、大手を検討するのか、中小消費者金融に相談するのか、法的整理を考えるのかが見えてくる。数字を避けている間は、借入の多さよりも、状況が分からないことのほうが大きな負担になる。まずは手元の数字を並べる。それが、多重債務を一本化するための現実的な出発点になる。

関連記事: おまとめローン一本化の前後に起きる変化:金利引き下げと毎月の返済額の違い即日キャッシングをWeb完結で進める全手順!事前準備から着金までの完全フロー.

よくある質問

おまとめローンを利用すれば、必ず返済総額は減りますか?
必ず減るとは限りません。月々の返済額を下げるために返済期間を延ばすと、利息を支払う期間が長くなり、最終的な返済総額が増える可能性があります。
銀行と消費者金融のおまとめローンにはどのような違いがありますか?
銀行は消費者金融より金利が低い傾向にありますが、審査基準が厳しく、勤続年数や収入の安定性が重視されます。一方、消費者金融は手続きが比較的迅速で、個別の事情を考慮してもらえる余地がある場合があります。
中小消費者金融(街金)の審査は甘いのでしょうか?
審査が甘いわけではありません。担当者が個別の事情を詳しく聞き取ることはありますが、返済能力の確認は厳格に行われ、延滞や債務超過が解消されるわけではありません。
総量規制の例外となる「おまとめローン」の条件は何ですか?
借り換え後の金利が以前より高くならないこと、返済総額が過大にならないこと、追加借入を前提としないことなどが条件です。これらを満たし、顧客に一方的に有利な借り換えであると判断される場合に例外として扱われます。
多重債務の一本化を検討する際、最初にすべきことは何ですか?
まずは現在の借入先、残高、適用金利、毎月の返済額、返済日をすべて書き出し、資金繰りの全体像を把握することから始めてください。

同じテーマの記事